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「産後抜け毛」対策にはバランスのとれた食事と十分な睡眠を ケアの遅れで慢性化の心配も きょうからヘア活

産経ニュース / 2024年10月17日 9時10分

出産後、髪がごっそり抜けてしまい、治療でクリニックを訪れるという人は実は多くいます。いわゆる「産後抜け毛」です。

女性の髪の成育には女性ホルモンの分泌量が大きく関わっています。特に「エストロゲン」という女性ホルモンが、ヘアサイクルの「成長期」を維持するように働きます。

妊娠後期には、エストロゲンを含む女性ホルモンの分泌が盛んになります。すると、髪の毛の成長期が長くなり、妊娠前より抜け毛が減り、毛量も増えていきます。妊娠中、そんなふうに感じた人もいるのではないでしょうか。

ところが出産後は、女性ホルモンの分泌が急激に、妊娠前の量に戻ります。妊娠中に成長期を維持してきた毛根は次々と休止期に突入。そのため産後に抜け毛が増えてしまいます。

よくエストロゲンが「出産後に減ったから抜ける」と勘違いされることがありますが、それだけが原因ではありません。妊娠前の状態に戻ることによって抜け毛が発生します。産後、一時的に抜け毛が目立ち、驚くかと思いますが、時間が経てばヘアサイクルも元に戻り、髪の毛もまた産前の状態に戻っていきます。

「産後抜け毛」の回復は、個人のヘアサイクルの違いによって異なりますが、一般的には半年~1年程度といわれています。しかし、赤ちゃんのお世話が始まると、慣れない育児で睡眠が不規則になったり、食事がおろそかになったりしがちです。すると、血行不良や過度の栄養不足の影響で髪に必要な栄養素が行き渡らなくなり、「産後抜け毛」のダメージが長引いてしまう可能性があります。

「産後抜け毛」が一時的なもので終わればいいのですが、ケアが遅れると慢性的な抜け毛へと進行することもあります。「産後抜け毛」の回復のためにも、栄養バランスのよい食事を取り、睡眠不足にならないよう体をゆっくり休めながら体力の回復を待ちましょう。

夏にこの欄でお伝えしましたが、毛髪の約85%を占めるタンパク質や、髪の新陳代謝に必要なミネラルやビタミンなどが、健やかな髪を育てます。旬の食材でバランスのよい食事を心がけながら、必要があれば発毛治療クリニックなどの力を借りてみてもいいかもしれません。

(クレアージュ エイジングケアクリニック総院長 浜中聡子)

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