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「ちょっと自分勝手になったほうがいい」飯島直子さん、頑張りすぎる同世代にエール

産経ニュース / 2024年6月17日 8時0分

過去を振り返りながら穏やかな表情を浮かべる飯島直子さん(三尾郁恵撮影)

親の看取りや、体の不調。飯島直子さん(56)はこうした人生の節目を、しなやかに乗り越えてきた。著書『飯島直子 今のための今まで』(世界文化社)では、体調のことや家族のことをありのままに告白。不調が重なったら「ちょっとだけ自分勝手になったほうがいい」と語る。

更年期にまつわることや、子育て、介護のこと…。飯島さんが昨年始めたインスタグラムのコメント欄には、フォロワーからのさまざまな悩みが書き込まれる。

「さまざまな悩みを抱える同世代の方々に、『とにかく自分を一番大事にして』と伝えたいです。頑張りすぎている人は、ちょっとだけ自分勝手になったほうがいい」

そう語る飯島さん自身も、体調に悩んだり、家族のために頑張ったりした時期があった。

30代前半から子宮筋腫や子宮腺筋症によりひどい生理痛に悩んだ。治療を始めると、今度は数々の副作用に見舞われた。「すごく眠いのに、なかなか寝付くことができない。体が火照(ほて)るホットフラッシュや、だるさ、やる気の出ない状態も続きました。一気に更年期障害のような症状が出ました」

親の看病で、仕事を減らした時期もあった。がんを患う父にはマネジャーのように付き添い、父の死後は母がいる実家で暮らした。平成29年に父を、その4年後の令和3年に母を看取ると、しばらく気持ちが塞ぐ時期が続いたという。

運動で気が晴れ

母親の三回忌だった昨年、そんな飯島さんを心配した知人が、「外の世界に目を向けたら?」と声をかけてくれた。その言葉に触発され、飯島さんは「このままではいけない。とにかく何か新しいことを始めよう」と決めた。

まず取り組んだのは、自身の健康の回復。バレエの動きなどにより柔軟性を高める「ストレッチバレエ」や、全身を鍛える「ピラティス」のレッスンに通うようになった。

「本当に落ち込んでいるときは運動もできませんでしたが、少しずつ動いてみたら、気持ちも少しずつ晴れてきたんです」

最近では、ストレッチバレエに組み込まれている軽い有酸素運動の効果か、レッスンに参加した日の夜は、「ぐっすり眠れる気がする」という。

関節の変形による痛みが生じる「ヘバーデン結節(けっせつ)」の症状も出てきたが、前向きに受け止める。

「右手の小指が、同じヘバーデン結節を患っていた母の指に似ているんです。痛くてテーピングをするときもありますが、曲がっている指を見て、母のようだと思うと、ちょっとだけうれしい」

今が絶好の時機

山あり谷ありで50代を迎えて思うのは、「今が『自分ファースト』で生きる絶好のタイミングだということ」。同年代の女性たちに向け、こうエールを送る。

「母親の責任、妻の任務、仕事をしたり、たくさん家事をしていたり。その上、更年期などで体調がどんどん悪くなる。とにかく自分を一番大事にして、手を抜いてください、と伝えたいです。わたしには両親、子供もいないから、結構、手抜きで生きています」(竹中文)

プロフィル

いいじま・なおこ 俳優。昭和43年生まれ、神奈川県出身。63年、モデルとして芸能界デビュー。缶コーヒーのテレビCM出演で話題を呼び、以降、ドラマや映画、バラエティー番組などでも活躍している。

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