1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

インフル猛威で「免疫ケア」商品が活況 入試シーズン本番前に受験生の需要高まる

産経ニュース / 2025年1月23日 14時16分

免疫ケアをうたう乳酸菌飲料などが並ぶコンビニエンスストアの売り場=22日午後、東京都品川区のローソンゲートシティ大崎店

インフルエンザが猛威を奮う中、細菌やウイルスから体を守る免疫機能の維持に役立つとされる「免疫ケア」商品が好調だ。新型コロナウイルス禍を契機にした健康意識の高まりを背景に市場が拡大しているが、インフルエンザの流行が全国に拡大した昨年末から一気に伸長。今後、本格化する受験シーズンを前に受験生らの需要も高まっているようだ。

学生だけでなく家族で飲用も

キリンビバレッジの乳酸菌飲料「キリン おいしい免疫ケア」は、昨年12月のシリーズ全体の出荷量が前年同月比約3割増、今月(1~17日)は前年同期比約8割増と飛躍的に伸びている。免疫機能維持に役立つとされる独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合し、2023年3月の発売以来、売り上げは好調に推移。ただ、昨年末からの急激な伸びにマーケティング担当者は「今年は例年以上に体調管理ニーズが高まっていると感じている」と話す。

明治の「明治プロビオヨーグルトR-1」は、昨年12月1日~今年1月16日のシリーズ全体の売り上げが前年同期比で2割以上増加している。全体的に新規購買層が増えているといい、「特に子供のいる家族層は購入者数、1人当たりの購入量ともに大幅に伸長している」(広報部)という。

アサヒ飲料の乳酸菌飲料「PLUSカルピス 免疫サポート」も好調だ。昨年12月の出荷量は前年同月比2%増、今月(1~15日)は前年同期比7%増と伸ばしている。商品担当者は「ビジネスパーソンが主なユーザーだが、今年に入ってから家族での飲用が増えている」話す。

コンビニエンスストア大手のローソンは、免疫ケア商品を含む乳酸菌飲料の今月(1~21日)の売り上げが前年同期比1割増。「学生の購入が増えているようだ」(広報部)という。

受験生の8割が「不安」

キリンホールディングスなどが運営し、免疫ケアの啓発を行う「げんきな免疫プロジェクト」が昨年12月に受験生らを対象にインターネットで実施したアンケートによると、今年の大学受験生200人の78・5%が感染症による受験への影響に関して「自身の体調管理に不安を感じる」と回答。新型コロナ禍の21年の63・5%を上回った。

プロジェクトは、「今年は複数の感染症が同時に流行する『感染症ドミノ』が起きており、新型コロナ禍以上に体調管理への不安が高まっている」と分析。インフルエンザや新型コロナなどの感染拡大で感染症予防や体調管理への意識が高まり、免疫ケア商品の売り上げを押し上げる要因の一つになっているようだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください