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こんなことありませんか? 今年も不思議な縁に恵まれたい 美村里江のミゴコロ

産経ニュース / 2025年1月7日 13時42分

美村里江さん

昨年の怒濤(どとう)の年始を思い出しながら、今年は明るい年になりますようにと願っている。読者の皆さまもどうぞよい一年をお過ごしください。

さて、年末年始に何かと贈り物する人は多いだろう。私も事務所内の各部、マネジャーやデスクへのお中元・お歳暮の恒例も、もう何年目になるだろうか。それ以外も得意先や、特にお世話になった方々には「ちょっとイイモノ」を見繕って贈る。

ある年の瀬、私は「セミのピンバッジ」を探していた。セミを捕まえるのが得意な、とあるチャーミングな紳士へのプレゼントである。

昆虫モチーフの商品自体がそう多くない中、インターネットを駆使しても市販品でセミを探すのは困難だった。そこで個人のクラフト作品を販売しているサイトを検索、理想的なリアルさとサイズ感の素晴らしいセミを発見した。

なんと私の大好きな「イワナ」のピンバッジもあり、イワナ独特の特徴を見事に捉えた逸品だった。この作家さんは生物が大好きなんだなとうれしくなり、自分用にも購入。

システム上、購入決定後に作家さんへ送り先の情報が送られるのだが、早々に宅配便で商品が届き驚いた。なんと、東京都の区、町、番地だけでなく、同じブロックの数軒先という、超ご近所だったのだ。

商品の品質と至近住所への驚きをお送りすると、「私も驚いて、思わず歩いてお持ちしそうになりました」と、楽しいやりとりとなった。

私はこのような奇遇に恵まれることが多く、先日はとある映画の広報の方が私の実家のご近所さんと判明。それも息を止めて走っても息継ぎ前に着くほど近く、私の幼少期も知っているという、お恥ずかしいやらうれしいやら。

またその数日後には、こんなことも。

恒例のお歳暮(イタリアのシチリア島で先月搾られたばかりのオリーブオイル)を、数十本単位で買いに行った帰り。重いのでタクシーに乗ったのだが、大変あたたかなお心遣いの女性運転手さんに当たり、喜んでいた。

楽しく雑談が広がり、健康維持などの話題に及んだとき、運転手さんが「搾りたてのオリーブオイル」を真剣にお探し中であると知ったのだ。これは奇遇の神様の思し召しだろうと合点し、もらってくださいと1本プレゼントした。

新年もこんな偶然の多い、面白い一年だとうれしい。

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