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芸能事務所内で「イドウ」 気分はわくわく再入社 美村里江のミゴコロ

産経ニュース / 2025年2月4日 16時57分

美村里江さん

あくまで弊社内でのことで、よそ様に大声でご報告することでもないのだが、所属している芸能事務所内で、23年お世話になってきた部署から動いた。

この場合、立場的な「異動」なのか、物理的な「移動」なのか微妙なところだが、きっかけは社長との対話であった。

特に悩み事や不満があったわけではなく、40歳になったし久々にお話ししたいと思い、場を設けてもらった。それが不思議な流れで部署を移る案に発展、あれよあれよと話が進んだ。

しかし、実際に業務を行う現場レベルで困難があり、「ちょっとしばらくは…」という結論で、私も納得した。降って湧いたような話ではあったが、私としても時間がたつごとに「なんだか良さそう」と興味が高まっていた折。だからこそ会社に無理をさせてはいけないと、膨らんでいた願望は「いつかかなったらうれしいな」くらいに小さくし、心のポケットにしまった。

その後、これを節目に何か前向きに行動しようと、自分の車を片付けることにした。

「自分の車」とは、私の専用車のことである。デビュー後、依頼を多く頂戴したおかげで1年たたず専用車を付けていただき、買い替えも経て2台目の愛車なのだった。

ただ、所属タレントの増加に伴い社用車の需要は高まるばかり。私が稼働していないときに動かせない車では、もったいないと気になっていた。良い機会である。「ぜひ私に片付けさせてください」と立候補し、2時間ほど1人で荷物を片付け、掃除した。

長年背に乗せ走ってくれた愛馬同然の車だ。作業中、いろいろな思い出がよみがえってくる。若いうちから贅沢(ぜいたく)な待遇で芝居に集中させてもらい、おかげさまでまだ仕事を続けているのだというありがたみも染みる。

片付けを終えすがすがしさを感じていると、見知らぬ番号から電話が。なんと、社長自らマネジャー一人一人に当たり、困難だった「イドウ」の段取りを仕切り直し、整えてくださったというお電話だった。感謝の言葉とともに、比喩でなく跳び上がった。

同じ社内でも部署ごとの違いは大きいらしい。せっかくの機会なので、新入社員、または所属したての頃へ戻ったように、あらゆることを新しく考え直し、今まで以上にワクワクと仕事に向かっている現在である。社長への恩返しも含め、今後も真摯(しんし)に仕事へ身を投じたい。

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