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<書評>『ゴッホは星空に何を見たか』谷口義明著

産経ニュース / 2024年12月15日 9時20分

大ゴッホ展開催にあたり挨拶をする久元喜造神戸市長(中央)=7月23日午後、神戸市中央区の神戸市役所(南雲都撮影)

ゴッホといえば「ひまわり」や「自画像」が有名だが、星空を描いた画家としても知られる。いくつもの作品に鮮やかな夜空を描いていることから、星空に思い入れがあったとみられている。

本書は、ゴッホの星空への思いを天文学者が探ったもの。代表作の一つ「星月夜」に描かれた渦巻きが何かには8つの説があるとし、著者は当時話題になっていた渦巻銀河M51のスケッチを反映したという説を推す。来年から日本で約20年ぶりに公開される「夜のカフェテラス」は有名な作品にもかかわらず、背景に描かれた星座が何かに定説がなく自ら検証。鑑賞のお供に。(光文社新書・1166円)

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