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20年後の自分へ 旭市で1100人分のタイムカプセル開封 「昔の自分に励まされた」

産経ニュース / 2024年10月6日 20時54分

タイムカプセルが開封されると、住民らから拍手が湧き起こった=6日、千葉県旭市の海上公民館(松崎翼撮影)

千葉県旭市の海上コミュニティ運動公園で、約20年前に埋められたタイムカプセルが掘り起こされた。中身は当時の地元小中学校生計約1100人が、20年後の自分に宛てた手紙や寄せ書きだ。集まった地元住民らは、旧交を温めつつ、かつての自身から届いた言葉をかみしめていた。

タイムカプセルは平成16年10月、旧海上町(現旭市)の町制施行50周年を記念して同公園に埋設された。地元の小学校3校(鶴巻小、滝郷小、嚶鳴小)と、中学校1校(海上中)に当時通っていた児童・生徒らが、将来の自分の姿を想像しながら手紙をしたためた。

カプセルは金色で、繊維強化プラスチック製の長方形(縦70センチ、横50センチ、高さ50センチ)。隣接する海上公民館で、封をされたカプセルの中から手紙の束が取り出されると、集まった約220人の住民らから歓声と拍手がわき起こった。

「20年後の私へ。元気ですか。ハリウッドで映画制作にかかわる夢はかなっていますか。私映画が好きだから、この夢あきらめたくない。でも、物事はうまくいかないもの。あなたがあなたなりに、精いっぱい頑張ったならいいよ」

手紙にそう記したのは、当時海上中3年だった崎山華英さん(34)。今は地元市議として子育て環境の充実などに取り組む。「大人になって自信がなくなることもあるけど、手紙で昔の自分に励まされた」と感無量の様子だった。

当時海上中1年だった大胡(おおご)直人さん(33)の手紙には「大学は行けていますか。仕事は大丈夫ですか」と将来に対する不安が記されていたという。今は2児のパパ。「当時明確な目標とかはなかったけど、仕事も頑張れている。順風満帆です」とほほえんだ。(松崎翼)

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