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首都圏中学受験、今年は「プチサンデーショック」 青学余波で立教や明治の付属校が激戦化

産経ニュース / 2025年1月29日 9時52分

首都圏の私立中学受験は、2月1日から東京・神奈川がスタートする。このうち、例年2月2日に試験を実施してきたキリスト教系の人気校が、今年は礼拝日の日曜と重なるため、翌3日に日程をずらした。試験が集中する1日が日曜の年は、影響が甚大で「サンデーショック」と呼ばれる一方、今年は「プチサンデーショック」に当たる。志願者動向には一定程度、変化がみられる。

男子に影響顕著、立教池袋1・3倍

プチサンデーショックの〝震源〟は、人気校の「青山学院中等部」(東京都渋谷区)の日程変更。キリスト教プロテスタント系の教えに基づく教育方針をとる同中は今回、例年の2月2日から3日へ入試日を変更した。

高等部への進学率は9割以上、青山学院大学にも8割程度が推薦で入学する。立地の良さや大学への好意的なイメージなどを含め、中等部受験は毎年高い人気を誇る。

同中の日程変更で2日に「空き」が出た格好。学習塾「栄光ゼミナール」によると、これにより、2日が入試日が設定され、難易度が同中と近く、なおかつ同じ「大学付属校」の人気が高まった。

特に男子にその傾向が顕著で、「明治大学付属明治」(調布市)や「同大付属中野」(中野区)、「立教池袋」(豊島区)は、いずれも昨年同期(1月下旬)比で志願者数(明大明治は男女共学)がそれぞれ、1・1倍、1・1倍、1・3倍に上っているという。

女子は伝統校に人気、「チャレンジ志向」も

女子はやや事情が異なる。

男子同様、大学付属校で志願者が増えてはいるが、そもそも女子を受け入れている付属校が男子に比べて少ない。そのため、「大妻」(千代田区)や「共立女子」(同)といった伝統のある女子校や、チャレンジの意味合いで、青学中等部より難易度が高い「渋谷教育学園渋谷」(渋谷区)が増加しているという。

一方、もともと2月3日に受験日を設定していた「慶應義塾中等部」(港区)や「法政大中学」(三鷹市)などは、男女とも志願者数を減らしている。

本番目前「ペース変えずに」

栄光ゼミナール入試情報センターの藤田利通氏は、「青学中等部の人気は相当に高く、従来は2月3日受験で別の学校を検討していた生徒も、『3日に青学が受験できるなら』と、そちらへシフトしている」と指摘。同中の発表では、志願者数は今月28日時点で1078人とすでに前回(912人)を大幅に超えている。出願締め切りは30日で、さらに伸びるのは必至だ。

藤田氏は「青学の余波で、他の同等の有力校もハードルが上がっているというのが今年の構図」とした上で、「受験生は本番を目前に緊張が高まっていると思うが、いい意味でペースを変えず、入試当日の朝まで今まで通りの学習時間、生活リズムを保って臨んでほしい」とエールを送った。

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