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私学無償化で公立人気低迷の大阪、府立高一般入試の前倒し素案を公表 私学側は反発

産経ニュース / 2024年6月20日 17時5分

大阪府教育庁

大阪府教育庁は20日、毎年3月上旬に実施している府立高校の一般選抜を、2月下旬に前倒しすることなどを盛り込んだ選抜制度改善の素案を公表した。試験を早くすることで志願者を増やす狙いがあるという。素案はこの日行われた府学校教育審議会で示され、答申を経て決定する。早ければ現中学2年生が対象の令和8年度入試から変更する。

府立高校の現行の入試制度は、2月中旬に一部学科で行う実技などをともなう特別選抜、3月上旬に大半の学校が実施する一般選抜を行っている。素案では両選抜を2月下旬に一本化して実施。3月下旬に行っている定員に満たない高校の2次試験も3月上旬に前倒しするとしている。

府教育庁によると、試験の前倒しには、合格者の最終決定が早まることで高校側の新入生の受け入れ準備期間が確保できることや、入試の早期決着により受験生の負担が減らせるなどの利点があるという。

府立高校の一般選抜はこれまで比較的遅い時期に試験が行われていたため、「早く進路が決まる」と私学を専願する受験生もいると指摘されていたという。今年度から段階的に始まった高校授業料無償化制度で、私学の授業料無償化が実現。私学人気がさらに高まり、公立人気の低迷を懸念する声が出ていた。

ただ、府立高入試日程の前倒しをめぐっては、私学側は反発姿勢を見せており、「私学の入試日程も前倒しを検討するべきだ」という意見も出ている。

また、この日の審議会に出席した委員から「受験を終えた生徒の卒業までの過ごし方も合わせて考えるべき」といった意見も出ていた。試験の前倒しについては、中学校側からも「受験を終えた生徒の学習習慣を継続させることが困難」と反対の声が出ているという。

一方、素案のなかでは受験機会を確保するための複数校志願や、学校が求める生徒像に合致する生徒を優先的に合格させる特色入試の導入なども盛り込まれた。

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