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受験終盤戦をどう乗り切るか、人気国語講師に聞く心がまえ…現代文で世界の見え方が変わる

産経ニュース / 2024年10月6日 13時0分

菊川智子先生

大学受験に向けた現代文で重要なのは「論理」と「思想」と「言葉」だと考えています。

論理は、文章を正確に読解し、設問に論理的に答えるのが基本ということです。特に共通テストでは思考力を問う新傾向の出題が注目されています。

次に思想ですが、文章を読むというのは、筆者の思想をつかむことです。ただ、大学入試に出題される文章は受験生にとって手ごわく、これがなかなか難しい。3つ目の言葉は、漢字を含めて語彙力が重要になってきます。

また、私大や国立大も含め、入試全体の動向は年によって大きく変わることはないと思うのですが、政治経済や国際情勢、近年は、ジェンダーなど問題意識を持たせるような文章の出題が増えているように思います。

過去問を解くことは出題傾向を把握する上で有効ですが、現代文の場合は慎重に取り組む必要があります。点数がどれくらい取れたら受かるかというようなことはあまり考えない方がよいです。模擬試験は実践的な練習と割り切ることが大切。じっくり考えて筋道立てて正解を導き出す練習と並行して力試しをするというような感覚で、ちょっと大会に出てみるみたいな気持ちでやった方がいい。大事なのは内容面をしっかり復習し、解きっぱなしにしないことです。

10月、11月、12月は、実力が大きく伸びる時期なので年内はとにかく焦らない。伸びしろは誰にでもある。現代文の受験勉強は人生の学びの基盤を作り、世界の見え方が変わるという意味で非常に重要だと思っています。

しんどいときは上り坂だっていいますけれども、そこを乗り越えるっていうのは受験の終盤戦においてはとても大切なことです。頑張ってください。

菊川智子 きくがわ・さとこ 高校生から高卒生まで、東大・早慶大といった難関大クラスを中心に授業を担当。複数の教材や模試の作成にも携わり、指導・執筆の両面で活躍。難解な文章の入試問題であっても、明快かつ優しい語り口で解説する授業は、非常に分かりやすいと多くの受験生の支持を得ている。

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