すぐに服の前後を間違える5歳の息子 どのように教えればいい？ 原坂一郎の子育て相談

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今月で5歳になった息子は服の前後を間違えることが多く、すぐに後ろ前に着ます。前後が分かりにくいデザインのものもあるのですが、「こっちが前よ」と教えてもなかなか身につきません。ズボンやパンツも前あきでない限り、よく、そのようになります。保育園に迎えにいったときも、息子はしばしば、後ろ前に服を着用していました。どのように教えたらよいでしょうか？

A

わが子が後ろ前に服を着ていたら気になりますよね。おそらく、その都度、直させていると思いますが、息子さんが「言われたから直した」ようでは次も同じでしょう。分かりやすくするために服の前を上向きに置いたとしても、息子さんは間違えるのではないでしょうか。大人でも鏡を見て口元の左に付いたものを取ろうとして、右を触ったりすることがあるように、息子さんもつい、思いと動きとが逆になるのかもしれません。

「こっちが前」と教えているようですが、「こっち」では何も伝わりません。前後の見分け方を具体的に教えてあげてください。例えばパンツやズボンは股上の長さの違いです。私は若い頃、ジャージーなどはよく前後を間違えましたが、股上の長さが前後で違うと教えてもらってからは間違えなくなりました。股の部分をつまんで「どっちが長いかな？　あ、こっちが長い！　長い方がお尻だよ」などと楽しげに教えるのがコツです。Tシャツなどは襟ぐりの違いに注目。深い方が前になるように着ることを楽しく教えてください。5歳児なら、案外すぐに理解してくれます。

でも、仮に後ろ前に着ていても、気にしすぎないことも大切です。園で間違えていたとしても「自分で着た証拠」とプラスに考え、お子さんには笑顔を向けてくださいね。（こどもコンサルタント）

プロフィル

原坂一郎（はらさか・いちろう）　23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

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