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「えっ、お母さん聞いてないわよ」保護者が慌てる進学費用の落とし穴

産経ニュース / 2024年7月6日 8時0分

大学の進学にはいくらかかるのか。お金の話をしてみよう。実はお金の話は、受験生の親子の会話でも互いに気を使うなどして避けがちなテーマでもあるらしい。でも、家庭内のコミュニケーションが不足していると、受験や進学の直前に「こんなに払えないよ…」なんて話になることもあるようだ。河合塾の担当者も「家計の状況をちゃんと話しあっておいてほしい」と指摘していた。

まずは、国立と私立の比較から。国立大学の場合、標準授業料は53万5800円、入学金は28万2000円で、初年度は計81万7800円だ。

私立大学だと初年度学生納付金平均額は文系で127万5749円、理系で160万8576円となっている。特に医学部の場合は、683万1051円と高額になる。

国立と私立では大きな差があるが、特に私立の場合、学ぶ分野によっても費用は異なる。

大学での生活費は、自宅から通える大学に行くか、親元から離れて生活を送るかによって違う。下宿する場合でも、家賃などが高めの首都圏なのか地方なのかでも随分違うが、河合塾のアンケートによると、自宅生で月平均4万8600円の支出があるのに対し、下宿生は11万8600円かかっているという。

意外な落とし穴となるのは、受験の費用だ。大学の学費については織り込み済みという保護者は多いのだが、受験期の出費の多さに驚く人も少なくないという。

まず、受験料。共通テストの受験料は1万8000円(3教科以上受験の場合)。大学の受験料は、国公立大学の2次試験はほとんどの大学で1万7000円で、私立大学の一般方式は約3万5000円となっている。

例えば、国公立大学2校(前・後期)と私立大学2校を受験すると、受験料だけで約12万円が必要ということになる。遠方の大学を受験する場合には、交通費や宿泊費も必要だ。短期間で結構、大きな出費になる。

受験方式が多様になり、共通テスト利用形式の私大入試などでは、試験会場に足を運ばなくても受験できるため、お金さえかければ何校でも受験することは可能だ。だが、どこまでの支出が可能なのかは、家庭によって状況は異なる。

試験直前に子供から「受験費用よろしく」といわれたものの意外に高額で「そんなにかかるとは聞いてないよ」と保護者が慌てるのも、受験家庭の定番のやりとりだそうだ。

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