会話をしなくなった中２の息子 返事なくても優しく話しかけて 原坂一郎の子育て相談

Ｑ

中学２年になった息子が最近、口をきいてくれなくなりました。たまに話したかと思うと「お金ちょうだい」「○○がほしい」などと自分の要求ばかりです。母親としてはそんな話だけでなく、学校や友達などのことを話してほしいのです。友達同士とはよく話していますが、以前のように、明るくよく話す息子に戻ってほしいです。どうすればよいでしょうか。

Ａ

どうやら息子さんは反抗期に入ったようですね。親と口をきかなくなるというのは反抗期に表れる特徴のひとつです。特に男の子は、お母さんと仲良くすることに恥ずかしさのようなものを感じ、一緒に出かけなくなったりすることもあります。息子さんと楽しく会話をしたいのは分かりますが、今は諦めた方がいいかもしれません。

反抗期を迎えた子供は人が変わったように見えることもありますが、表現方法が変わっただけで中身は何も変わっていないことが多いものです。息子さんが、以前は明るく真面目だったならば今も真面目です。友達の家に遊びに行けば、家の人に礼儀正しくあいさつをし「なんて礼儀正しい子」なんて思われているかもしれませんよ。

反抗期を迎えると言葉遣いまで変わって、母親に向かって「うっせえ、ババア」なんて言う子供もいます。話さなくなったという程度ならまだマシだと思い、会話を諦めたくないなら、あなたからはこれまで通り優しく話しかけてあげてください。「ハンカチを持った？」「帰りは何時ごろになりそう？」などなんでもＯＫ。今は「返事がきたらもうけもの」くらいに思っていればよいのです。反抗期が終わったころ、息子さんには「お母さんはいつも優しかった」という印象だけが残っていますよ。（こどもコンサルタント）

プロフィル

原坂一郎（はらさか・いちろう）　２３年間の保育士勤務を経て平成１６年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

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