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奈良県立大が大学改革を公表 文理融合型の人材育成目指す

産経ニュース / 2024年6月26日 20時28分

大学改革の内容を公表する北岡伸一理事長(左)と尾久土正己学長=奈良県庁

奈良県立大(奈良市)は来年度、1学部1学科の体制下に整備している4つの専門領域について6つに再編・拡大するとともに、入学定員を50増の200人とする大学改革を公表した。これまで手薄だった理系や国際分野を専門領域に加え、文理融合型の幅広い学びを提供する狙い。定員増は、来春初めて卒業生を出す同大学付属高校の特別推薦枠に充てる。

同大学の北岡伸一理事長と尾久土正己学長が25日、県庁で記者会見を開いて改革の内容を説明した。

同大学は、地域創造学部・地域創造学科のみの構成で、専門領域ごとに教員と学生が集う「コモンズ制」と呼ばれる仕組みを採用。地域貢献できる人材育成に注力し、「観光創造」「都市文化」など4つの専門領域(コモンズ)を設ける。

しかし、地域貢献に加えて今後はサイエンスや国際問題に関する専門教育も重要だとして来年度、「工学自然科学」「国際共生」の2領域を新設する。合わせて従来領域も再編し、計6領域に拡大する計画だ。

学生は6領域から複数の主専攻を選ぶことになり、大学側は「文系・理系を分離せず、幅広い視野と知識で専門領域の学びを深められる」と期待する。

また、開校3年目を迎えて来春初めて卒業生を出す付属高との「高大接続」を充実させるため、同高からの特別推薦枠を設定。これに合わせて入学定員を50人増やすことにした。

専門領域の拡大と定員増に伴い、大学側は教員の増員や施設の増設にも取り組む。「地域総合学部」の名称変更なども検討する。

「今の社会を生き抜く力を身につけてもらうのが狙い」と北岡理事長。尾久土学長も「新しい時代を生きる上で複数の専門を持つことが求められている。県内の高校生にとっても魅力的な改革」と期待する。8月11日と10月12日にオープンキャンパスを開催する。

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