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阿部寛はまず、こう言うべきだ「女子こそ東大へ行け!」 現役東大女子 萌黄サクラ だから東大は女子が少ない

産経ニュース / 2024年12月27日 13時0分

東京大本郷キャンパスの安田講堂=東京都文京区

「バカとブスこそ東大へ行け」

阿部寛にこう言われた頃、私たちはちょうど高校生だった。

ところがどっこい、来てみたらバカもブスもいないではないか。いるのはなんだ。男子ばっかりじゃないか。

これが私が東大に入って最初に抱いた感想である。

東大の男女比率は8:2と言われている。全学部生に占める女性の割合が20%を超えず「2割の壁」とも呼ばれてきた。

私もそのことを承知で東大に入ったのだが、実際この時代の世の中に男女比が8:2になる空間などそうそう無いので、やはり東大の環境には驚きを隠しえないものがあった。

まず、東大のキャンパスを歩くと、視界には男子しか映らない。前を見ても横を見ても後ろを見ても男子しかいないのだ。男子校か?ここは。と図らずも独り言を口走ってしまうことさえある。

授業を受けても同様である。東大にはスポ身と呼ばれる体育の授業があるのだが、どんなスポーツを選んでも対戦相手はたいてい男子である。その上彼らは日本一の負けず嫌いなので、女子相手に本気の勝負を仕掛けてくる。

全く、見るからに運動が苦手そうな女子に向かって絶対に取れないであろうスピードの球を打って、何が楽しいのか。何をもって彼らがガッツポーズをしているのか、私には皆目見当もつかない。彼らだっておそらく、一般男子に比べれば運動能力低いくせに。

サークルにおいても状況は変わらない。いやむしろ悪化しているかもしれない。

東大にはたくさんのサークルがあるが、そのほとんどがインカレサークルで、東大生以外の学生に向けても広く門戸が開かれている。

こう書くと聞こえはいいが、その実態はただの合コンである。「東大生以外の学生」というのはいくつかの特定の女子大学に通う学生のことであり、東大の多くのサークルは男子東大生と他大女子大生で構成されているのである。

女子東大生の行方はというと数少ないいくつかの学内サークルに所属するか、インカレサークルで他大女子に混じってひっそりと生存するか、女子ラクロス部に入ってこんがり日焼けするかのどれかである。実に選択肢の狭いことこの上ない。

もちろん、まともな男子もいるし、まともなサークルもある。少ないからこそ女子の友達を作りやすいという面もある。実際私も楽しい学生生活を送れているとは思う。ただ、「東大女子」が少ないのは事実であり、それゆえに肩身の狭い思いをすることもあるのが実情である。

今年の東大入学式では藤井輝夫総長が式辞で「女性への構造的差別から脱却するため、学生の女性比率を30%にする」と宣言した。でも、そんな宣言で女子が増えれば苦労はない。

「女子こそ東大へ行け」

阿部寛もまずはここから始めてほしいものだ。

萌黄サクラ

都内の私立高校卒業後、現在は東京大学文科Ⅰ類1年生 「いちごが好きそうな顔をしている」とよく言われるが、果物は苦手。

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