2025年度共通テスト「数学ⅠA」河合塾分析 「第4問で大差ついた可能性」
産経ニュース / 2025年1月19日 17時22分
大手予備校の河合塾は19日、2025年度大学入学共通テストの「数学ⅠA」について分析を明らかにした。分析内容は次の通り。
【数学ⅠA】
大問数は4題。構成は第1・2問は数学Iの分野、第3・4問は数学Aの分野でいずれも必答問題であり、試作問題と同様であった。新課程の内容としては、第2問[2]で外れ値と仮説検定が、第4問で期待値が出題された。全体としては、昨年と比べて文章量とマーク数はやや増えた。昨年と同様に丁寧な誘導がついた問題を解かせたあと、設定を少し変え、考えさせる問題が目立った。
第1問[2]は抽象度の高い図形問題であり解きにくかった。日常を題材とする問題として、第2問[1]で噴水の水を放物線とみなして高さを考察する問題と、第4問で期待値を用いて料金の妥当性を判断させる問題が出題された。いずれも問われている内容は典型的であるが、第4問は導入の確率の条件の読み取りが難しく、大きな差がついた可能性がある。
第2問[2]で出題された仮説検定は、試作問題と同様に表を用いて確率を求め、仮定が妥当であるかを判断する問題であり、類題の経験があれば苦労せず解けただろう。第3問は交線を問う問題が目新しく、戸惑った受験生が多かっただろう。
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