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「参考書はこれ一択」の幻想 令和の受験生を取り巻く同調圧力 

産経ニュース / 2024年7月4日 8時0分

たくさんある問題集や参考書。どうやって選んだらよいのだろうか。受験生のなかには「みんなと同じ勉強法をしなくては」「同じ問題集を使った方がよいのでは」と思う人がいるという。人と違う学習をすることを怖がる人もいるそうだ。

地方の進学校などでは「地元国立大への進学だけが正義」「推薦・総合型入試は避けて一般入試を目指すべきだ」といった考え方が浸透しているところもあるらしい。河合塾の人気講師、新野元基先生は「勉強のあり方についても、周囲の同調圧力のようなものがあるのかもしれませんね」と話していた。

進路や学習法は「自分にあったものを見つけるのが一番」とはいわれるものの、インターネット動画や周囲のウワサなど、受験生を取り巻くさまざまな情報があり、戸惑ってしまうことも多いのが現実だろう。

新野先生は問題集、参考書の選び方について、「まず、おためしで数ページ解いてみて、その解答を確認して解説を読んでみて、きちんと『わかる』ということを経験できることが大事」と話していた。

ただ、「自分に合った問題集や参考書を自分で見つけるというのは案外、難しい」とも。「参考書はこれ一択!」のように紹介され、インターネット動画などで注目される参考書が飛ぶように売れることもあるが、それがその受験生にあうかどうかは、わからない。

「インターネット動画には有益なものもあるが、玉石混交。迷ったら直接自分を指導してくれている学校や塾の先生に聞くのがよいかもしれません。指導者のアドバイスに従うことも意味があることだと思います」と話していた。

新野先生の場合も、自分が教えている教室の学力層や教え方を踏まえピンポイントで「この問題集を使って」と指導しているという。生徒たちの到達点や実力、傾向がわかっているからこそ、適切なアドバイスができるのだろう。

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