「クソ～」「ぶん殴ってやる」…言葉遣いが悪い小1の息子 原坂一郎の子育て相談

Q

小学校1年生の息子を育てる母親です。最近、言葉遣いがとても悪く、「クソ～」「ヤッてやる」「ぶん殴ってやる」などの言葉をよく使います。自分の子供にそんな言葉は使ってほしくないので、なぜだめなのかを理由を説明しながら伝えていますが、むしろ増えている感じがします。そんな言葉を使うのが面白いのか、学校でも言っているようで心配です。どうすれば言わなくなるでしょうか？

A

息子さんが〝よくない言葉〟を使うようになったのですね。学校でも、とのことですが、クラスで流行（はや）り言葉のようになっていて、息子さんもわざと使っている、ということが考えられますね。

5、6歳頃から男の子は、そういうぶっそうな言葉、品のよろしくない言葉に魅了されることがあります。その年代になると、男の子も女の子も、自分の性別をはっきりと意識しだします。そのような〝よくない言葉〟は一般的に男性がよく使うものですよね。自分が男であることを意識し始めた息子さんにとっては、そうした言葉が男性的に思えて、言葉に対する憧れのようなものがあるのかもしれません。これは男の子なら誰もが通る「男の子の門」くらいに思って、気にし過ぎず、しばらく様子を見てほしいと思います。

担任の先生は男性ですか？　男性の多くは、自分にも心当たりがあるからか、それほど言葉遣いを気にしないものです。それでも、もし、今後も言葉遣いが目に余るようなら相談し、先生からみんなに話してもらうのがいいと思います。

「お母さんは使ってほしくないな」程度のメッセージは送り続けてください。すぐに改まらなくても、繰り返しインプットさせていくことで響くときが来て、少なくともTPOはわきまえた使い方になっていくものです。（こどもコンサルタント）

プロフィル

原坂一郎（はらさか・いちろう）　23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

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