志願者が前年比395%の国立大学も 2次出願で低倍率ねらう受験生は「隔年現象」に注意 入試最前線2025
産経ニュース / 2025年1月27日 8時0分
志望する大学・学部を選ぶ際に心を揺さぶられるのが、大学や学部の志願者数が1年おきに増加、減少を繰り返す「隔年現象」だ。27日から、2025(令和7)年入試の国公立2次出願もはじまる。前年に志願者数が多ければ高倍率を敬遠したり、低倍率だった学部を狙い目だと感じたりする受験生心理もあるが、数字に惑わされると良くない顛末になることも…。
河合塾の2024(令和6)年入試結果分析によると、昨年24年入試で前年から大きく志願者数を伸ばしたのは島根大生物資源科学部の2次試験前期日程。23年入試では1・1倍だった倍率が24年には3・8倍になり、志願者数の増え幅は前年比395%だった。
後期日程では福井大工学部の伸びが顕著で、23年の3・7倍から6・0倍に。志願者数の増え幅は前年比200%だった。「北陸新幹線の延伸で首都圏からのアクセスの良さも伸長の一因とみられるが、隔年現象によるところも大きいのではないか」と河合塾教育研究開発本部主席研究員の近藤治さん。
他方、大きく志願者数を減らした大学もある。2年連続で志願者増が続いていた横浜国立大経済学部の前期日程。23年入試で5・0倍だった倍率が24年入試では2・8倍に。志願者数の減り幅は61%となった。後期日程では宮崎大医学部が23年の38・5倍から24年には16・6倍になった。
以前、話題となったのは、23年前期日程の大阪大外国語学部インドネシア語専攻。募集人員10人に対し、志願者数はまさかの10人で倍率1・0倍に。ただ、翌年の志願者数に注目が集まったが、2・5倍と揺り戻しがあった。
こうした傾向は私立大でも見られる。志望先を絞り込む際、こうした現象の裏をかき、前年高倍率だった方に願書を出す受験生もいるが、読み通りになるとは限らない。近藤さんは「過去2年のデータだけでなく、情報を集めて冷静に出願先を判断してほしい」と呼びかけている。
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