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小中の数学・理科国際調査、男子平均点が全教科で女子を上回る 「苦手意識」原因か

産経ニュース / 2024年12月4日 20時30分

テストに臨む生徒たち=大阪府摂津市(甘利慈撮影、画像はイメージ)

4日に結果が発表された2023年の「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」では、小学4年、中学2年とも男子の平均得点が女子を上回った。文部科学省は「女子は理数系が苦手」という思い込みや偏見が教育現場にあり、子供たちに影響を与えた可能性があると分析。女子が理数系教科への関心を高められるように取り組みを進める考えだ。

平均得点の男女差は、小4の算数が10点、理科が6点、中2の数学が14点、理科が12点となった。全ての教科で前回から差が開いていた。文科省がその要因の一つとして挙げるのが、理数系教科に対する女子の興味や関心の低さだ。

理数系への苦手意識は男子よりも女子が強い。今回の調査でも、たとえば、理数系の勉強が「楽しい」と答えた割合は、小4算数で男子が75・6%であるのに対し、女子は65・5%にとどまっている。こうした傾向はいずれの傾向にもうかがえ、文科省は「小学校の早い段階で意識の差が認められる」としている。

ただ、前回、前々回では、女子の方が得点が高かった教科もある。国内で小学6年と中学3年を対象に毎年実施している「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)では、算数・数学、理科ともに女子の方が男子より平均正答率が高い。

男女の理数学力に差が生じていることについて、現在のところ明確な原因は不明だ。文科省の担当者は「経年で男女差を見ていく必要がある。女子が苦手意識を持たないよう、良い成果を出している学校の指導方法を研究していきたい」と語っている。(楠城泰介)

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