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園での男女の扱いどうすれば…消極的な保育にならぬよう注意 原坂一郎の子育て相談

産経ニュース / 2024年6月29日 16時0分

男児10人、女児9人の5歳児のクラスを担当している保育士です。ジェンダーフリーの考え方が広がりつつありますが、普段、子供たちに「男の子」と「女の子」の違いを教えたり、活動をする際に、男女で分けたりしてもよいのでしょうか? たとえば鬼ごっこをする際も「次は男の子が鬼だよ」と言うこともよくあります。自分が女性だからか、女の子ファーストにしてしまう場合もあります。

「ジェンダーフリー」という言葉が30年ほど前から浸透してきました。当時はまだ一般的ではなかったのですが、今は、その意味もよく知られています。平たく言えば「固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、多様性を尊重して自由に生きる」ということですよね。その考えは保育の中でも大切です。

つい男女で分けてしまうことは私もありました。でも鬼ごっこで鬼を男女で分けたのは「瞬時に2グループに分けられる」「いま誰が鬼か分かりやすい」からだと思うのですが、いかがでしょう? そのように便宜上分けてしまうのはまだよいのですが、男女で違うことをしたりさせたりすることはよくありません。たとえば鬼ごっこで「男の子は3人を捕まえること、女の子は1人でOK」としたり、音楽会で「大太鼓は男の子、鍵盤楽器は女の子」と決めたりするのは、やめたほうがいいでしょう。

でも、あまりにもジェンダーフリーにこだわると消極的な保育になることがあるのでご注意を。あなたはよい意味で意識が高いので、すべて今のままでいいと思いますよ。

「男の子」と「女の子」の違いを教えたりしてもよいかとのことですが、子供はまず自分の性別を3、4歳の頃に認識します。今は、性に関係なく人を大切にするということをいろんな場面で教えてあげてほしいと思います。(こどもコンサルタント)

プロフィル

原坂一郎(はらさか・いちろう) 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

子育てに関する悩みを「原坂一郎先生へ」と記してお寄せください。原坂先生が回答します。<メール>life@sankei.co.jp

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