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国公立だけでなく私大も思考力問題が増加 人気数学講師が語る過去問より先にやるべきこと

産経ニュース / 2024年10月5日 13時0分

依田栄喜先生

大学受験の数学は、思考力を問うことが基本です。特に共通テストに顕著に表れています。ある事柄が成り立つ根拠や思考過程を問う問題が多く出題されており、ここ数年でもその傾向は変わっていません。また、国公立大では昔から記述形式の問題が主流で、しっかりとした解答が求められるのに対し、私大では穴埋め形式の問題が多いのですが、最近は共通テストの影響を受けたのか、思考力を問う形式の問題が増えています。

とるべき問題がしっかり解ければ入試は突破できます。高3の夏までは、入試のレベルや共通テストをあまり意識しないで、基礎となるベースの学力を固めていくほうが大事になります。部活などが忙しく、高3夏から受験勉強を本格化させる人もいると思いますが、あせることなく11月くらいまではベース固めをして、そこから共通テストを意識した勉強に取り組むとよいと思う。大事なのはベースを固めること。そこをおろそかにして先にいくべきではない。

過去問演習にも同じことがいえます。10月くらいから過去問をもってうろうろする生徒をよく見かけるが、予習して、授業を受けて、復習をするというサイクルを崩してまでやるものではないと思う。もちろん志望校の出題傾向を知るためにも取り組むことは大事だがベース固めが先。過去問ではベースは築けない。

現役生は模擬試験の結果に一喜一憂しがちですが、現役生は12月からが成績が一番伸びる時期。まだ時間はある。ゴールに近づくためには、作り上げたサイクルを大事にしながらベース力を高めていくということが一番大事になってくると思います。

依田栄喜 よだ・えいき 高校生から高卒生まで、東大・医学部医学科クラスなどの最難関を含む幅広いレベルの授業を担当。全統記述模試の作成や高校1~3年のテキスト、各講習のテキストの作成リーダーも歴任し、河合塾教材の中心的存在。また、熱意ある授業は多くの生徒に支持されている。

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