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史実を「食」で語り継ぐ 舞鶴の小中学校で「引き揚げ給食」提供始まる

産経ニュース / 2024年10月4日 10時55分

舞鶴引き揚げ給食を食べる児童ら=京都府舞鶴市

戦後の引き揚げやシベリア抑留に対する理解を深めてもらおうと、京都府舞鶴市立の小中学校で、引き揚げ者に振る舞われたメニューを参考にした「舞鶴引き揚げ給食」の提供が始まった。17日までに市内全25校で順次提供される。

昭和20年10月7日に最初の引き揚げ船が舞鶴港に入港したことから、同市はこの日を「舞鶴引き揚げの日」と制定。引き揚げとシベリア抑留の史実の継承などに取り組んでいる。

引き揚げ給食はその一環として、令和2年から毎年この時期に提供されている。メニューは、引き揚げ者の帰国手続きを担った舞鶴地方引揚援護局で出された夕食を参考にしているという。

市立三笠小では3日に給食の提供があり、児童約130人が市の歴史に思いをはせながら、麦ごはんや地元産イワシ、カレー汁など当時のメニューを味わった。6年生の前菜々花さん(11)は「帰ってきた人たちは、このご飯を食べてうれしかったと思う。カレー汁は甘めでとてもおいしかった」と話した。

舞鶴市は12日午後2時から引揚記念公園で平和祈念式典を開く。当日は引き揚げ船「興安丸」の鐘のレプリカが鳴らされるほか、戦没者に黙禱(もくとう)がささげられ、地元の小中学生が平和へのメッセージを発信する。(入沢亮輔)

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