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シベリア抑留者の娯楽や文化活動、「平和展」で紹介 茨城・日立、15日まで

産経ニュース / 2024年8月7日 17時47分

企画展では、ソ連兵との物々交換で袖のなくなった抑留者の外套も展示されている=日立市幸町(三浦馨撮影)

茨城県日立市の戦時中の戦災状況や市民の暮らしなどを紹介する「第38回日立市平和展」が15日まで、同市幸町の日立シビックセンター1階ギャラリーを会場に開かれている。入場無料。

今回は「帰還者たちの記憶ミュージアム」(=平和祈念展示資料館、東京都新宿区)との共催による企画展「極限下のエンターテイメント~シベリア抑留者の娯楽と文化活動」も同時開催されている。

「異国の丘」「いつでも夢を」といった作品で知られる日立市出身の戦後を代表する作曲家、吉田正さんもシベリアでの抑留生活を送った1人。同ミュージアムが吉田さんの戦争体験や作曲家としての歩みを紹介する映像資料を作成、公開したことが縁となり、今回の企画展が実現した。

会場にはいずれも抑留者手作りの食器類や湯飲み茶碗、将棋の駒や麻雀パイなど、当時の収容所での生活ぶりを伝える資料を展示。監視するソ連兵のパンと物々交換するため、着脱式の袖がなくなった外套も展示されている(資料は一部複製)。

また、収容所では歌や演奏といった音楽活動や、演劇活動なども盛んであったことを伝える写真も展示。こうした娯楽や文化活動が抑留者たちの心の支えだったことを紹介しており、吉田さんに関するパネル展示もある。

平和展では最終日の15日午後零時半から、戦災体験者による展示案内も予定されている。

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