囲碁の〝王道〟漫画「伍と碁」連載開始へ 「ヒカルの碁」以来のブーム起こせるか マンスリー囲碁
産経ニュース / 2025年1月22日 7時30分
人気漫画『ヒカルの碁』以来のブームを起こせるか-。囲碁漫画『伍と碁』(蓮尾トウト原作、仲里はるな漫画)が、27日発売予定のヤングマガジン9号で連載を開始する。週刊漫画雑誌での囲碁漫画の連載は実に約21年半ぶり。井山裕太三冠(35)=十段・王座・碁聖=らが監修するなど、囲碁界を挙げてバックアップする構えだ。
『伍と碁』の主人公、秋山恒星は野球もサッカーも勉強も万能の「神童」。しかし、自分の名声のために始めた囲碁で、5人の天才たちが立ちはだかる。挫折を経験し平凡な高校生になった恒星は再び囲碁と出合い、5人へのリベンジを誓う-というストーリーだ。
5日に日本棋院(東京都千代田区)で行われた打ち初め式で、囲碁ファンに連載開始が発表された。ヤングマガジン編集部の森奏太さんによると、「主人公も天才の一人だが、挫折を経験した天才がどう成長していくかがテーマ」。主人公のモデルとなった棋士は特にいないが、登場人物の棋風などは実在の棋士を参考にすることも考えているという。森さんは「少年漫画のような、間口の広い〝王道〟を行く漫画にしたい」と意気込む。
井山三冠とともに監修を務める寺山怜六段(34)は、作中で登場する棋譜の制作も担当。寺山六段は「『ヒカルの碁』は高い目標」としつつ、「『伍と碁』は棋士の目線から見ても現実的なお話になっている。挫折を味わう主人公の姿に共感してくれる大人の読者も多いのでは」と期待を込めた。(村嶋和樹)
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