一力遼棋聖「日本の底上げ、自分が先頭に」 囲碁の応氏杯優勝、帰国して抱負語る
産経ニュース / 2024年9月9日 18時34分
囲碁の国際棋戦「応氏杯世界選手権」の優勝から一夜明けた9日、一力遼棋聖(27)=天元・本因坊=が日本棋院東京本院(東京都千代田区)で記者会見を開いた。世界の頂点に立った一力棋聖は今後の目標を問われ、「国レベルではまだ少し中国、韓国と差がある。日本の棋士全体の底上げを自分が先頭に立ってやっていけたら」と抱負を語った。
優勝を決めた8日の第3局は、一力棋聖が一時劣勢となったが、上辺の攻防で対戦相手の謝科九段(24)に失着が出て鮮やかな逆転勝利。「勝ちを意識して手が震えそうになる場面もあった。対局後はホッとした」と笑顔で明かした。
今回の応氏杯には、一力棋聖の要望で許家元九段(26)も研究パートナーとして同行。「精神的にも心強く、優勝の原動力となった」と話す一方、「昨年のアジア大会でも感じたが、日本は世界戦でのサポート態勢が弱い」と改善も求めた。
一力棋聖は河北新報社(仙台市)の創業家に生まれ、早稲田大卒業後に同社に記者として入社。今年3月には取締役にも就任しており、周囲からは「二刀流では世界チャンピオンになれない」との声もあったという。
「10年前は大学に行ってタイトルを取る棋士もいなかった。今までの常識や前例を覆していきたい」と一力棋聖。「日本は中国に比べると、トップを狙える層の厚さがまだまだ。今回の優勝で『次は自分も』と思う人が増えてくれれば」と若手の発奮にも期待した。
8日には日本棋院東京本院でパブリックビューイング(PV)も行われ、約150人の囲碁ファンが熱戦を見守った。PVで大盤解説を務めた張栩九段(44)は、自身が2005年に制したLG杯以来となる快挙に「実績の面でも自分を超えてくれた。スーパースターとして囲碁界を盛り上げてほしい」と顔をほころばせていた。(村嶋和樹)
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