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囲碁・日本棋院の武宮陽光新体制が発足 創立100周年へ若手が新風吹き込む 〈マンスリー囲碁〉

産経ニュース / 2024年7月17日 8時0分

日本棋院の理事長に就任した武宮陽光六段=9日、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)

「この5年間、覚(さとる)先生には難しいかじ取りをしていただいたが、もう少し外部の風を入れた方がいいなと。今回は選挙にしないといけないという思いがあった」。4月に行われた棋士代表選挙で前理事長の小林覚九段(65)を破り、日本棋院の新理事長に就任した武宮陽光六段(47)は今月9日、記者会見の場でそう明かした。

武宮氏が重点的に取り組む課題として筆頭に挙げたのが、赤字体質が続く日本棋院の財務状況の改善だ。データ解析の専門家で元総務省審議官の稲田修一・早稲田大教授を理事に迎え、早期の経営改革委員会の立ち上げと中長期収支計画の作成を目指すという。

「(前執行部は)棋士に対する説明が少し足りなかった。情報開示というか、皆さんに納得してもらえる形で進めたい」と武宮氏。将棋界と違って強制的な引退制度がないため、囲碁棋士が増えすぎている現状についても「フリークラス制や引退制は、みんなで考えていかなければいけない問題だ」と言及した。

一方で、4月の選挙戦でも争点となった、市ケ谷駅周辺の再開発に伴う日本棋院東京本院ビルの売却案については「囲碁ファンの寄付で建てていただいた大切な所なので、ここの有効活用が一番望ましい。売却して(日本棋院が)どこかに移るのは最終手段だ」と否定的な考えを示した。

理事長を補佐する常務理事にも、新たに30代の棋士2人が就任した武宮新体制。日本棋院創立100周年の節目に、若手が新風を吹き込む。(村嶋和樹)

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