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ノーベル化学賞のハサビス氏に囲碁九段の免状贈呈 日本棋院で井山裕太三冠と特別対局も

産経ニュース / 2024年11月21日 17時11分

日本棋院の武宮陽光理事長から9段免状を受け取るノーベル化学賞受賞者で囲碁AI「アルファ碁」の開発者のデミス・ハサビス氏(右)=21日、日本棋院(三尾郁恵撮影)

今年のノーベル化学賞の受賞者に決まったディープマインド最高経営責任者(CEO)、デミス・ハサビス氏(48)が21日、東京都千代田区の日本棋院東京本院を訪れ、武宮陽光理事長(47)から最高位に当たる九段の免状を贈呈された。

タンパク質の構造を予測するAI「アルファフォールド」を開発したハサビス氏は、囲碁ソフト「アルファ碁」の生みの親としても知られる。武宮理事長は「アルファ碁の研究が礎となってノーベル賞を受賞される。囲碁界にとってもうれしい出来事だ」と笑顔。ハサビス氏は「囲碁の故郷といえる場所に来られて光栄だ。囲碁をたしなまれている皆さんがいたからこそ、アルファ碁につながったと思っています」とあいさつした。

免状贈呈の前には「幽玄の間」で井山裕太三冠(35)=十段・王座・碁聖=との特別対局も実施。対局後、井山三冠は「一手も悪い手がなく、ハサビス氏の実力に驚いた。私たち棋士はミスもするが、人工知能とは違った戦いを見せられるように頑張っていきたい」と語った。

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