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生き物や自然へのご関心、研究活動通じて視野広げられ 悠仁さまご成年

産経ニュース / 2024年9月6日 0時0分

国際昆虫学会議の参加者と言葉を交わされる秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さま=8月25日午後、京都市

6日に18歳の成年を迎えた秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまは、幼少期から自然や生き物に高い関心を持たれてきた。最近は外部の研究者と共同でトンボについての論文を執筆し、国際会議にも参加するなど、研究を通じて視野を広げられている。

研究者とご交流

「サナエトンボですね」。先月25日、京都市で開催された国際昆虫学会議。ラオスの食用昆虫の多様性について研究する男性がトンボの幼虫のヤゴの標本を見せたところ、悠仁さまはこう述べ、その多様性に関心を示されていたという。

懇談後、男性は「成虫ではなく、幼虫を見てトンボのグループを特定された。かなりの知識がおありだと思った」と驚いた様子で話した。

悠仁さまは国際会議で「皇居のトンボ相」についてポスター発表する研究チームに名前を連ねられた。この日はご夫妻とともに、国内外から訪れた参加者と交流された。

調査、論文に

悠仁さまは国際会議への参加に先立ち、昨年11月、赤坂御用地のトンボについての調査結果を、先行研究と比較した論文を共著で発表された。論文執筆のきっかけは、共同研究者の一人、国立科学博物館の清拓哉・研究主幹の提案だった。

令和4年4月、知人の研究者の紹介で初めて宮邸を訪ねた清氏に、悠仁さまは自ら、スライドを使ってトンボの調査について説明されたという。「高校に入られたばかりとは思えないような専門的な内容で、驚かされた。その場で『論文にまとめてみてはいかがですか』と申し上げた」。

清氏の印象に残るのは、真夏の暑さの中でもトンボを探して駆け回る悠仁さまのお姿だ。「夕方になって私がへたりこんでしまっても、悠仁さまは『向こうの方が飛んでいそうなので見てきます』と走って向かわれる」。お気に入りのヤンマを見つけて、うれしそうにされることもあったという。清氏とやりとりをしながら1年ほどかけて論文を書き上げ、都心に絶滅危惧種を含む多様なトンボが生息していることを明らかにされた。

学術的な視点で

皇室では、昭和天皇、上皇さまも生き物へのご造詣が深く、生物学者としての横顔を持つ。「天皇の研究」は学問の奨励につながり、優れた研究者の育成を支えてきた。秋篠宮さまも理学博士の学位を持ち、上皇さまから研究者の表彰行事を引き継がれている。

宮内庁によると、悠仁さまは御用地で、多様な生き物が生息する環境づくりにも取り組まれてきたという。清氏は「悠仁さまは、今はトンボを採集しても、減ってしまうと困ると思われているのか、標本にはなさらない。採集そのものへの興味から、学術的な視点に移られているのではないか」とした上で、「今後もいろいろな学問分野に関心を持ち、広く知識を身に付けていっていただけたら」と期待する。(緒方優子)

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