天皇陛下、エリザベス女王の墓にご供花 皇后さまと思い出のオックスフォードご再訪

【オックスフォード＝緒方優子】英国を訪問中の天皇、皇后両陛下は２８日、お二方にとって留学した思い出の地であるオックスフォードに足を運ばれた。私的な日程で、それぞれの学びやをご訪問。両陛下は同日中に政府専用機で英国を離れ、帰国の途につかれる。

両陛下は現地時間の２８日午前（日本時間同日午後）にオックスフォード大にご到着。皇后さまは留学時代の恩師らと再会し、大学関係者との昼食会の後、同大の名誉学位授与式に臨まれた。天皇陛下も、平成３年に同大の名誉学位を受けられている。

これに先立ち、陛下は２７日、お一方でウィンザー城にある聖ジョージ礼拝堂を訪れ、令和４年に死去した英女王エリザベス２世とその夫、フィリップ殿下の墓にご供花。その後、国王がパトロンを務める王立キュー植物園で、同園の生物多様性保全の取り組みなどについて話を聞かれた。

陛下は園内で報道陣の問いかけに応じ、チャールズ国王、カミラ王妃のもてなしに対し「大変心温まるひとときを過ごさせていただいた」と感謝の言葉を口にし、「私たち２人の国賓としての訪問が、今後の日本、イギリス両国の友好親善に貢献することを願っております」と述べられた。

両陛下は２２日から国賓として英国に滞在し、歓迎式典や国王夫妻主催の晩餐（ばんさん）会などの行事に臨まれた。