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思い出の地、英国でひもとかれる「令和の象徴像」 天皇陛下、22日からご訪問

産経ニュース / 2024年6月19日 21時30分

英国訪問を前に記者会見に臨まれる天皇陛下=19日午後、皇居・宮殿「石橋の間」(代表撮影)

「私たちにとって、英国は、それぞれ留学生活を送った思い出の地であることもあり、今回の訪問を楽しみにしています」。19日の記者会見で、訪英を前にした心境をこう、明かされた天皇陛下。ご滞在中には、国賓としての公式行事や王室メンバーとの交流のほかに、「水」の研究に関する施設や、留学先のオックスフォード大の訪問も予定されている。公私共に関わりの深い英国を舞台に、「令和の象徴像」を改めて示される機会になりそうだ。

天皇、皇后両陛下は22日に羽田を出発し、現地時間の同日午後に首都ロンドンに入られる。24日には、陛下は地域を高潮による洪水から守るテムズ川の施設「テムズバリア」をご見学。陛下は英留学時代、テムズ川の水運史を学び、その後、研究の対象を世界の水問題に広げられてきた。

25日から3日間にわたり、バッキンガム宮殿などで国賓としての公式行事に臨まれる。27日には皇后さまとともにキャサリン英皇太子妃ゆかりの「V&A子供博物館」をご訪問。陛下はこの日、英女王エリザベス2世と夫のフィリップ殿下の墓に供花し、昭和天皇や上皇さまも訪問された王立キュー植物園にも足を運ばれる。

オックスフォードご訪問は、滞在最終日の28日に予定されている。陛下は昭和58~60年、皇后さまは外務省時代の63年~平成2年にそれぞれ同大に留学しており、思い出の場所をお二方で巡られる。

日本近現代史が専門の淑徳大兼任講師・舟橋正真氏は今回のご訪英について「明治以来の日本と英王室の関係を再確認し、深化させる旅になる」とした上で、公的、私的両方の訪問先が盛り込まれたことに注目。「留学で英国の制度や文化を体感した陛下が何を取り入れ、日本の皇室にどのように生かしていかれるのか、象徴としての在り方も見えてくるのではないか」としている。(緒方優子、吉沢智美)

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