百合子さま墓所で一般拝礼 訪れた人ら祈りささげる

三笠宮妃百合子さまの一般向けの参拝に列をなす人たち＝29日午前10時8分、東京都文京区の豊島岡墓地（代表撮影）

15日に薨去（こうきょ）された三笠宮妃百合子さまの墓所がある東京都文京区の豊島岡（としまがおか）墓地で29日、一般参拝が行われ、訪れた人たちが墓前で静かに祈りをささげた。

午前10時の開門前に80人以上が並んだ。横浜市の会社員、森本ちづるさん（54）は、百合子さまが詠まれたお歌などから「お優しい方」という印象を抱いていたといい、「長いご生涯のほとんどを皇室で過ごされ、ご苦労も多かったと思う。感謝の気持ちをお伝えしたい」と話した。

本葬に当たる「斂葬（れんそう）の儀」が営まれた26日の一般拝礼には、約900人が訪れた。16～25日に三笠宮邸（港区）で受け付けた弔問記帳には約6千人が足を運んだ。