「令和の象徴像」ルーツをたどる旅 天皇、皇后両陛下のご訪英振り返り
産経ニュース / 2024年6月28日 22時40分
天皇、皇后両陛下の英国ご訪問は28日、滞在最終日を迎え、幕を閉じようとしている。日本の皇室、そして天皇陛下にとってゆかりの深い英国で国賓として過ごされた7日間は、代替わりから5年を迎えた令和の象徴像のルーツを確かめ、その輪郭を改めて描き出す機会となった。
訪問で最も注目されたのは、25日の公式晩餐会での陛下のお言葉だった。「苦難のときを経た後に(中略)天皇としてこの地を訪れた際の想いがいかばかりであったか」。陛下は、祖父であり、父である昭和天皇と上皇さまに、同じ天皇としての立場で思いを重ねることで、直接体験のない戦争の歴史を自らの言葉に落とし込まれた。
陛下は27日に英女王エリザベス2世の墓を訪れた際には、明治以降4代の天皇の名前が刻まれたガーター勲章のプレートを見学された。陛下も今回、同じ勲章を受けており、王室と皇室の長い歴史に、ご自身のお名前も刻まれていくことを、目に見える形でも実感されたのではないだろうか。
陛下とチャールズ国王の親密さ、尊敬と信頼に基づく絆の深さは、陛下の留学中から培われた兄弟のような関係性からだけでなく、国際社会への貢献という高い視座で共鳴した晩餐会のスピーチからもうかがえた。こうした唯一無二の関係性を、いかに次世代につないでいくかは課題だ。
昨年のインドネシアに続き、療養中の皇后さまが工夫を凝らしながら、親善訪問をまた一つ、着実に重ねられた意味合いも大きい。令和の両陛下らしい国際親善のあり方の模索は今後も続く。
(オックスフォード 緒方優子)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
オックスフォードをご散策 両陛下がルーツを確認された旅の締めくくりに 天皇、皇后両陛下ご訪英同行記(6完)
産経ニュース / 2024年6月29日 20時10分
-
【全文公開】天皇皇后両陛下 イギリス公式訪問ご感想
日テレNEWS NNN / 2024年6月29日 18時27分
-
天皇、皇后両陛下、国賓として英国ご訪問 紀子さま、小児がん学会ご臨席 皇室ウイークリー(852)
産経ニュース / 2024年6月28日 12時0分
-
「英国にお帰りなさい」天皇皇后両陛下 チャールズ国王夫妻主催の晩さん会に出席 イギリスを公式訪問
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月26日 18時40分
-
「英国訪問を通じて両国の関係が一層進化していく一助となれば」天皇陛下やチャールズ国王が両国の友好関係を願うスピーチ バッキンガム宮殿で晩さん会
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月26日 17時52分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)