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「昭和天皇記念館」で肖像集めた企画展開催 開館20年でリニューアルの準備も 現着しました!

産経ニュース / 2025年1月25日 21時36分

御料車「ニッサンプリンスロイヤル」

87年にわたる昭和天皇の生涯を、ゆかりの品々とともに紹介する「昭和天皇記念館」(立川市)が今年、開館から20周年を迎える。現在は、昭和天皇の愛用品などの常設展示に加え、写真や絵画などの「肖像」で足跡をたどる企画展を開催中だ。節目の年に当たり、施設のリニューアルに向けた準備も進められている。

ポスターやはがきに

弟の秩父宮の肩に手を添え、まっすぐに前を見据える幼い昭和天皇。兄弟でおそろいの水兵服を着た写真は、明治38年、昭和天皇が4歳ごろの時のものとされる。

開催中の企画展「昭和天皇の御肖像」では、幼少期から晩年までの昭和天皇と、香淳皇后の肖像を時系列で展示。「裕仁」の署名の入った贈呈用のポートレートから、新聞や雑誌の付録として作成されたポスターまで、多様な「昭和天皇像」が集められている。

中でも目を引くのは、青年期を中心とする絵はがきだ。大正10年、皇太子として欧州を歴訪し、当時の英国王ジョージ5世から英国名誉陸軍大将の称号を受けた昭和天皇。記録写真に残る英国陸軍の正装姿の肖像は、絵はがきにもなった。同13年の結婚前に、旅行先で海岸を歩いたり、輪投げを楽しんだりする香淳皇后を描写したものも展示されている。同館の梶田明宏館長は「大正デモクラシーの中でこの時期、ご肖像がより身近なものとして親しまれるようになった」とみる。

皇室の方々もご見学

同館は、国営昭和記念公園の「花みどり文化センター」内に平成17年にオープン。延べ約550平方メートルの展示スペースに、学習院初等科時代の制服や公務用の机、専用車(御料車)の「ニッサンプリンスロイヤル」など、貴重なゆかりの品々を常設展示している。

開館後、皇室の方々も相次いで足を運ばれた。上皇ご夫妻は開館翌年の18年にご視察。天皇陛下は皇太子時代の平成21年、初めて同館を訪れ、28年には皇后さま、長女の敬宮(としのみや)愛子さまとともに展示をご覧になった。秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方も訪問されている。

来館者は一時は数万人に上ったが、年月が経過し、「昭和」という時代を知らない世代も増え、近年は減少傾向に。モニターの故障など施設の老朽化も進んでいたことから、同館を運営する昭和聖徳記念財団は昨年、大規模リニューアルのためのクラウドファンディング(CF)を実施。期間中に総額約1380万円が寄せられた。

企業などの支援も含め、若い世代にも親しみやすい施設への改修を進める計画で、梶田館長は「プロジェクションマッピングなどの導入も検討している」と話す。(緒方優子)

企画展は5月25日まで。入館料は一般510円など。開館時間は、午前9時半~午後4時半まで。3~10月は午後5時まで。原則月曜・金曜休館。問い合わせは同館(042・540・0429)。

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