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H3ロケット3号機「一勝一敗から勝ち越しに」 JAXA・有田誠プロジェクトマネージャ

産経ニュース / 2024年6月26日 8時36分

JAXAの有田誠プロジェクトマネージャ(伊藤壽一郎撮影)

日本の宇宙ビジネス拡大に向けて重要な役割を担う次世代主力ロケット「H3」3号機が30日、打ち上げられる。開発計画の責任者である宇宙航空研究開発機構(JAXA)の有田誠プロジェクトマネージャに聞いた。

--30日に3号機を打ち上げる

「2号機は成功したが、3号機も成功しないと、まぐれだったといわれかねない。3号機以降を連続で成功させていくことが大きな使命で、チーム全員と心を一つにして、連続成功を目指す」

「初号機は残念な結果だったが、2号機の成功で現在は一勝一敗。次が本当に大事で、勝ち越しに転じないといけない。そして、2号機以降は打ち上げ成功率100%という形を作っていくことが、将来的に衛星打ち上げなどの顧客からの信頼獲得につながる」

--3号機は国の先進レーダー衛星「だいち4号」を搭載する

「今回の打ち上げが成功すれば、H3が初めて国の重要な大型衛星の打ち上げに成功することになる。その意味で、3号機は衛星打ち上げの本格運用段階に移行する上で大きな節目となる」

--今後、H3開発をどう進めていくか

「世界中の顧客から信頼され、衛星の打ち上げをはじめ、多様な用途にぜひ利用したいと言ってもらえるロケットに育てることが一番大事だ。打ち上げ成功を連続させるのと並行して、ロケット自体も、より磨きをかけて進化させていく」

--顧客が利用しやすいロケットとは

「一番大事なのは信頼性だ。とにかく打ち上げに失敗しないこと。顧客の衛星をきちんと宇宙空間に届けることが重要で最も期待されていることだ。また、顧客が希望する時期にきちんと打ち上げられる使いやすさや、海外のロケットに勝てる価格競争力、衛星の大きさなどに応じたロケット機体のバリエーションなども重要な要素だ」

--初号機、2号機は試験機の位置づけだった

「3号機は、試験機ではなくなった。だから、国の大型実用衛星を搭載するわけで、H3は自信を持って打ち上げられる実用段階に入ったといえる。民間実用衛星の打ち上げ受注は先の話だが、将来は年間最低6機の打ち上げを目指す」

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