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「失敗ではなく次への糧」 カイロス2号機、スペースワン豊田社長が会見で強調

産経ニュース / 2024年12月18日 18時7分

小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げについて会見するスペースワンの豊田正和社長=18日午後、和歌山県串本町(川村寧撮影)

「私たちは今回の事象を失敗とは捉えていない」。宇宙空間で爆破されたカイロス2号機の打ち上げ結果を説明するため、スペースワンが18日午後に和歌山県内で開いた記者会見で、豊田正和社長はこう言い切った。

理由については「今回の打ち上げで得られたデータや経験は非常に貴重だと思っており、次の挑戦に向けての糧になるからだ。(爆発した)初号機でも貴重な経験をしたことから、失速することなく9カ月で2号機を打ち上げられた」と説明。さらに「3号機の打ち上げに向けても加速していくことができると考えている」と意気込んだ。

一方、技術部門が担当の遠藤守取締役は「1段目エンジンの噴射装置について「装置の個別試験でも、エンジン全体の燃焼試験でも、電気で駆動する仕組みに異常は確認されなかった」と解説。「装置自体の不具合だったのか、駆動を制御するシステムの不具合なのか、慎重に見極めていく必要がある」と話した。

同社は18日、豊田社長をトップとする対策本部を設置。今回の飛行データを分析するなどして、原因究明を急いでいる。

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