「機体として成熟」「安全保障上の意義大きい」 H3ロケット5号機打ち上げ、関係者安堵
産経ニュース / 2025年2月3日 0時10分
2日、打ち上げに成功した日本の次世代主力ロケット「H3」5号機。打ち上げから約29分後、搭載していた内閣府の準天頂衛星「みちびき」6号機が無事に分離されたとのアナウンスが流れると、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で見守っていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)や三菱重工業の職員などからは「やった、成功だ」「よかった」などと拍手や歓声が起きた。
同日夜に開かれた記者会見でも、関係者らの笑顔がはじけた。JAXAの山川宏理事長は「安堵するとともに大変うれしく思う。関係企業と協力し、開発、運用を着実に進めたい」と強調。H3打ち上げの責任者であるJAXAの有田誠プロジェクトマネージャは、現在の心境を問われて「無事にロケットの打ち上げを成功することができて、心からほっとした」と明るい表情を見せた。
その上で有田氏は「重要な衛星を搭載しているから緊張も大きかったが、それだけに喜びもひとしお。H3が機体として成熟し、完成に近づいている手応えを感じた」と頰を緩めた。
5号機が打ち上げに成功した「みちびき」は、順調に稼働すれば日本版衛星利用測位システム(
GPS)を担う5基目の衛星となる。
「みちびき」を運用する内閣府の三上建治参事官は記者会見で、「7基体制になれば、米国のGPS衛星に頼らない日本独自の測位が可能になり、日本の安全保障上、極めて意義が大きい」と指摘。「自動車やドローンの運転の高精度化、農業の自動化など身近な生活の向上にもつながるだろう」と話した。
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