処理水タンク21基、初の解体へ デブリ保管場所に 廃炉進展を後押し
産経ニュース / 2024年8月24日 18時51分
東京電力は、福島第1原発で昨年8月に始まった処理水の海洋放出に伴い、空になった貯蔵タンク21基を来年1月ごろから順次解体する。タンク底部や配管部分には残水があり、残水を抜く処理や配管の撤去などの準備作業に今月から着手。解体後は3号機で取り出したデブリの保管場所に使う計画だ。タンクの解体は設置後初めて。
福島第1原発の南側には、処理水を保管する1046基の貯蔵タンクがある。昨年8月の海洋放出以降、タンク約60基分に相当する6万トン余りの処理水を海に放出した。東電によると、昨年度は計4回の放出で開始前に比べ、タンク19基分に相当する約1万9千トン減少した。
ただ、事故で溶け落ちた燃料(デブリ)に触れて発生する汚染水も1日当たり約80トン発生。これに伴い、汚染水を浄化した処理水も増え続けており、実際の放出量と新たに発生した処理水との差し引きで昨年度の減量分は約1%にとどまった。
政府は令和3(2021)年4月、処理水の保管タンクが原発の敷地を占有する現状が廃炉作業の支障になるとして海洋放出を決定。タンクの解体は33(51)年までの廃炉完了に欠かせないプロセスで、東電は来年1月ごろをめどに「J9エリア」と呼ばれる区画に林立する12基の解体に着手し、再来年3月までに残り9基の解体も進める方針だ。(白岩賢太)
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