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福島第1原発採取のデブリ、重さは0・7グラム 分析のため構外へ搬出準備

産経ニュース / 2024年11月8日 18時23分

爪形器具でつかんだ東京電力福島第1原発2号機の小石状のデブリをアルミ製容器に入れる様子(右)とデブリの拡大写真(左)=6日(同社提供)

東京電力は8日、福島第1原発2号機で原発事故後初めて採取したデブリの重さが約0・7グラムだったことを明らかにした。7日に完了した試験的取り出しでは「3グラム以下」の採取を計画しており、想定内に収まった。放射線量の測定結果は公表しなかったが、5日の測定では回収可能な基準値以下の毎時約0・2ミリシーベルトだった。

東電によると8日午前、原子炉建屋内にある「グローブボックス」と呼ばれる密閉装置に採取した5ミリ程度のデブリを入れ、重量や放射線量などを測定。重さは0・7グラムで、水素濃度は検出限界値未満だった。

今後、国の研究機関で採取試料を分析するため、原発敷地外へ搬出する準備作業に入る。東電はデブリの成分や硬さなどを分析し、本格的なデブリ回収に向けた工法の検討などに役立てたい考えだ。

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