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小惑星リュウグウ、かつて水に満ちていた はやぶさ2が持ち帰った試料から判明

産経ニュース / 2024年7月10日 18時45分

小惑星リュウグウ(JAXA提供)

探査機はやぶさ2が持ち帰った砂状の試料を分析した結果、小惑星リュウグウはかつて水に満ちた天体だったことが分かったと、海洋研究開発機構などの研究チームが10日、発表した。太陽系の最も外側で誕生した当初は、氷や液体の形で水が豊富に存在し、岩石などが混ざった泥のような状態だったとみられる。

試料に微量の水が存在したことは既に報告されているが、初期のリュウグウにおける水の状態が実証されたのは初めて。

チームによると、リュウグウの試料は一般的な隕石(いんせき)に比べ、水に触れると分解して消失するマロン酸という物質の含有量が極めて少なかった。また、水と鉱物が接触した際に生じる塩が、多くの試料の表面に白い結晶となって残存。試料内部に水が抜けてできたとみられる空間が多かったこともあり、かつては水が豊富だったと結論づけた。

水はその後、蒸発や化学反応などで徐々に失われ、現在は鉱物の隙間に残る程度となっている。

リュウグウの試料からは既に、生命に必須のアミノ酸や、遺伝情報を伝える核酸の成分である塩基が見つかっている。今回、これらのもととなる物質も含めて新たに84種類の物質が見つかり、海洋機構の高野淑識(よしのり)上席研究員は「豊かな水を背景に多様な化学反応が起きたのだろう。地球生命の原材料が宇宙から飛来したとする仮説の補強になりそうだ」と話した。

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