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H3ロケット3号機成功は日本の宇宙政策上、極めて大きな一歩 さらなる成功の積み重ねを

産経ニュース / 2024年7月1日 18時40分

H3ロケット3号機の打ち上げ成功について語るJAXAの有田誠プロジェクトマネージャ=1日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター(伊藤壽一郎撮影)

H3ロケットは3号機の打ち上げ成功により、初めて重要な大型衛星を打ち上げられる実力を示した。世界中の民間企業から衛星の打ち上げを大量に受注し、持続的な経済成長につなげることを目指す日本の宇宙政策上、極めて大きな一歩といえる。

H3は、国の先進光学衛星「だいち3号」を搭載した初号機が打ち上げに失敗して最初からつまずき、日本の技術力への信頼が揺らいだ。徹底的に対策を施した2号機は打ち上げに成功し、信頼回復の方向に転じたが、初号機失敗の影響で重要な大型衛星の搭載を見送り、実力の証明は不完全だった。

2040年に約1兆ドル(約160兆円)に達すると予測される世界の宇宙ビジネス市場で、日本が存在感を示していくために、今回の成功は大きな弾みとなるだろう。ただ、初号機が失敗したツケは大きい。

現在の日本の主力ロケット「H2A」は、これまで48機を打ち上げて成功は47機。成功率は97・9%と極めて高く、これが日本のロケット技術への信頼を支えていた。現時点で2勝1敗のH3が今後、H2A並みの成功率を実現するのは容易なことではない。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の有田誠プロジェクトマネージャは、打ち上げ直前に「この先は連続成功あるのみだ」と決意を語っていた。3号機の成功は大きいが、今後もさらに成功を積み重ねていくことが最も重要だ。

(伊藤壽一郎)

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