「雨量少なく警戒」 オオサンショウウオの夜間調査実施も捕獲は9匹と少なめ ハンザキ研 兵庫・朝来
産経ニュース / 2024年6月27日 20時40分
国の特別天然記念物・オオサンショウウオ(別名・ハンザキ)が多数生息する兵庫県朝来市生野町の市川上流で、地元のNPO法人「日本ハンザキ研究所」が、夜間調査を行った。約1キロの範囲で9匹を捕獲。ハンザキ研は「全体に栄養状態はよく、市川の生息環境がよいことが確認された」としている。
調査は定期的に行われており、今回はオオサンショウウオの繁殖期(8月末~9月)を前に、生息状況を確認することが主な目的。
今月15日に行った調査では、午後7時からハンザキ研の岡田純理事長や研究員の高木香里さんら計6人が川に入り、川底や川岸を丁寧に調べ、オオサンショウウオを探した。
雨不足もあり、「市川の水量は比較的少なかった」といい、16日午前1時までに捕獲したのは9匹(うち1匹は幼生)と少なかったという。岡田理事長は「水量が少ないと、警戒して巣穴に深くもぐる傾向がある」と推察している。
捕獲したオオサンショウウオは陸上で体重や体長を計測、モバイルエコーで体の様子を見て雌雄を判別した。雄雌は各4匹(幼生は不明)で、体長は8~98・5センチだった。
幼生以外はいずれも個体識別のマイクロチップがあり、今後、ハンザキ研の保存データから生息年数や移動距離などを解析するという。
岡田理事長は「全体的に栄養状態はよく、エサを十分食べているようだ。幼生も別の場所に生息する幼生よりも大きく育っている。市川上流はオオサンショウウオの生息環境としてよいことが確認された」と話した。
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