藤井聡太を泣かせた過去も…同学年ライバルの背中追った伊藤匠新叡王 ついにタイトル奪取
産経ニュース / 2024年6月20日 19時58分
「タイトルを取れる棋士になりたい」。藤井聡太から初タイトルとなる叡王を奪った伊藤匠は、四段昇段(プロ入り)を決めた令和2年9月の記者会見で、こう語った。
東京都世田谷区出身の伊藤は5歳の頃、将棋を覚えた。近くには後に師匠となる八段、宮田利男(71)が経営する将棋教室があった。毎日のように通い、めきめきと上達した。
藤井とは同学年で、ともに小学校低学年の頃から全国的に有名な強豪で知られ、ライバル同士だった。そんな2人が平成24年、小学生の全国大会で激突。伊藤が勝ち、藤井は号泣した。このエピソードは、藤井が次々と将棋界の記録を塗り替えていくとともに広がり、伊藤の異名は「藤井を泣かせた男」になった。
だが、同学年ながらも常に藤井の背中を追っていた。奨励会入会、三段リーグ、四段昇段…。30年2月、藤井の史上初の中学生による全棋士参加棋戦優勝が懸かった朝日杯将棋オープン戦決勝で、伊藤は記録係を務めた。当時、三段だった。
高校に進学したが将棋に専念するため、1学期で退学。2年後、17歳で当時の最年少棋士となった。それからは、令和3年度に藤井の5年連続年度勝率1位を阻止するなどの活躍を見せる。
「藤井を泣かせた男」はこの日、「藤井から初めてタイトルを奪った男」になった。=敬称略
(田中夕介)
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