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5連覇の藤井聡太棋聖、山崎隆之八段のエース戦法崩す 「結果はついてくるもの」

産経ニュース / 2024年7月1日 20時25分

名古屋市の大須商店街に掲げられる、藤井聡太棋聖の「永世棋聖」の資格獲得を祝う横断幕=1日午後、名古屋市(河野聖撮影)

名古屋市中区の万松寺で1日に指された将棋タイトル戦「ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第3局。初タイトルに挑んだ山崎隆之八段(43)が「負けました」と頭を下げ、藤井聡太棋聖(21)=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=の5連覇、最年少での永世称号「永世棋聖」の資格が決まった。持ち時間は各4時間で、残りは藤井棋聖12分、山崎八段1分。

先手番の山崎八段がエース戦法の相掛かりに命運をかけた本局。立会人の久保利明九段(48)が「山崎さんの工夫」と話すような駒組みが進んだ。だが、藤井棋聖が攻めに転じてからは徐々に優位を広げ、最後は押し切った。

藤井棋聖は令和2年、第91期ヒューリック杯棋聖戦で、最年少記録の17歳11カ月で初戴冠。以降、タイトルを積み重ね、昨年10月には前人未到のタイトル全8冠制覇を達成した。しかし、本局前の6月20日、叡王のタイトルを失冠した。

失冠後初の公式戦となった本局の前に「(叡王戦は)内容的にミスが少なからず出てしまった。やむを得ない結果」と振り返った藤井棋聖だが、「結果はついてくるもの」と語った。その言葉通り、見事に永世称号の資格をつかみ取った。

現役の羽生善治九段(53)と佐藤康光九段(54)に次ぐ6人目の「永世棋聖」。それにおごることもなく、終局後も笑顔は見せず淡々と対局を振り返った。(田中夕介)

山崎八段の話「1、2局と慎重になりすぎ、やりたい手を指せなかった。集中して自分のベストを出せたと思うが、(藤井棋聖は)さすがの指し回しでチャンスがなかった。完敗です」

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