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「新しいことを試して充実感も」西山女流三冠、棋士編入試験で2敗目 残り全勝が条件に 

産経ニュース / 2024年11月8日 18時50分

第3局に臨む西山朋佳女流三冠

将棋界で女性初の棋士を目指す西山朋佳女流三冠(29)=白玲・女王・女流王将=は8日、大阪市福島区の関西将棋会館で棋士編入試験第3局に挑み、上野裕寿四段(21)に敗れ、対戦成績は1勝2敗となった。西山女流三冠は対局後、「負けてしまったが、新しいことを試して充実感も得たので、次回も課題を持って挑みたい」と語った。

試験は新人棋士5人と対戦して3勝すれば合格となるが、合格には残り2局を全て勝たなければならなくなった。第4局は12月の予定で、宮嶋健太四段(25)と対戦する。

棋士(四段以上)は女流棋士とは別制度で、過去に女性が棋士になったことはない。養成機関である奨励会で三段になり、三段リーグで上位2人に入れば四段となり、正式な棋士となれるが、年齢制限がある。このほか、公式戦で好成績を収めたアマチュアや女流棋士を対象とする編入試験がある。

現行制度での編入試験の受験者は5人目で、女性としては福間香奈女流五冠(32)に続いて2人目。福間女流五冠以外の3人は合格している。

西山女流三冠は奨励会で三段まで昇段し、令和2年に三段リーグで14勝4敗の好成績を収めたが3位に終わり涙をのんだ。その後、奨励会を退会し、女流棋士に転向した。

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