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「将棋の文化・歴史が生きている」新潟・高島屋の芳名帳 ヒューリック杯棋聖戦会場 〈マンスリー将棋〉

産経ニュース / 2024年7月3日 9時0分

芳名帳に記帳する藤井聡太棋聖(左)と山崎隆之八段。中央は高島基子さん=6月18日、新潟市西蒲区の「高志の宿 高島屋」(土井繁孝撮影)

ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負の第2局が6月17日、新潟市西蒲区岩室温泉の「高志の宿高島屋」で指され、藤井聡太棋聖(21)=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=と山崎隆之八段(43)が対戦した。

約260年の歴史を持つ高島屋は明治11年、明治天皇が北陸巡幸の途中で立ち寄ったことでも知られる。棋聖戦のタイトル戦が初めて行われたのは昭和58年の第42期。その棋聖戦と縁が深いのが芳名帳だ。

高島屋には戦前から、宿泊した作家や音楽家ら著名人に記帳してもらう芳名帳がある。将棋などのタイトル戦の舞台になると、滞在した棋士らが記帳。第1号は、地元・新潟県出身で昭和の名棋士、原田泰夫九段で、57年に「あゝなつかし岩室温泉」と書いた。

高島屋は平成8年7月、当時の七大タイトルを独占していた羽生善治九段(53)から三浦弘行九段(50)が棋聖を奪い取った地としても有名だ。三浦九段も対局翌日に芳名帳に記帳。「忍」の1文字で、いかにも〝武蔵〟の異名を持つ三浦九段らしい。

芳名帳も現在、14冊目。高島屋の女将、高島基子さん(60)は「将棋の文化・歴史が生きている」と話す。

過去2回は詰め将棋の問題を書いた藤井棋聖は今期、「大志」と記帳。山崎八段は「不抜之志」と記した。(田中夕介)

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