藤井聡太棋聖「自分は猫派です」 静岡・沼津でヒューリック杯祝勝会、小中学生とも交流

交流会を終え、記念撮影に応じる藤井聡太棋聖（前列中央）と小中学生ら＝２３日午前、静岡県沼津市の千本プラザ（鴨志田拓海撮影）

将棋のヒューリック杯第９５期棋聖戦で５連覇を達成し、史上最年少で永世称号「永世棋聖」の資格を獲得した藤井聡太棋聖（２２）＝竜王・名人・王位・王座・棋王・王将＝の祝勝会が２３日、静岡県沼津市内で行われた。

祝勝会にはファンを含め約１７０人が参加。藤井棋聖は「沼津市は過去に２局の対局があり、なじみのある所になっている」と挨拶した。同県出身の青野照市九段（７１）、青嶋未来六段（２９）と将棋界の近況や今後のタイトル防衛戦などについて語り合い、五番勝負を解説。抽選会や写真撮影にも笑顔で応じ、多くのファンとの楽しいひと時を過ごした。

祝勝会に先立ち、藤井棋聖は同市内の小中学生との交流会に参加。子供たちから「将棋と関係ないですが犬派ですか、猫派ですか」と質問されると、「この会場では真っ二つに分かれると思いますが、自分は猫派です」と言って笑いを誘った。

また、「勝負めし」に関連して「勝負音楽はありますか」との質問には「音楽を聴くことはあまりない」とし、「和服を着ると、対局に向かうときに気持ちが入る」などと語った。

同市では第５局が予定されていたが、藤井棋聖が３連勝で防衛したため対局がなく、代わりの祝勝会開催となった。（田中夕介）