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前期は「悔いが残るシリーズ」 永瀬拓矢九段、王座奪還へ藤井聡太七冠と五番勝負 <マンスリー将棋>

産経ニュース / 2024年8月7日 8時0分

王座挑戦を決め、記者会見する永瀬拓矢九段=7月22日夜、東京都渋谷区千駄ケ谷の将棋会館

藤井聡太王座(22)=棋聖・竜王・名人・王位・棋王・王将=の挑戦者を決める第72期王座戦挑戦者決定戦が7月22日、東京都渋谷区千駄ケ谷の将棋会館で指され、永瀬拓矢九段(31)が羽生善治九段(53)を破り、挑戦権を獲得した。

永瀬九段は前期、王座5連覇と永世称号「名誉王座」(王座連続5期獲得)の資格獲得を狙ったが、挑戦者の藤井王座に敗退。無冠に転落するとともに、藤井王座に前人未到の全8冠制覇を許した。

王座挑戦を決めた永瀬九段は記者会見で「ダメージとして残った。内容が良かっただけに悔いが残るシリーズだった」と前期の五番勝負を振り返った。両者は長年、1対1の練習将棋を続けている。1年ぶりの大舞台での激突について、永瀬九段は「将棋を教えていただいているが、タイトル戦となると、一味も二味も違う。しっかり準備したい」と、タイトル奪還に向けて力強く語った。

一方、盟友の挑戦を迎え撃つ藤井王座は「練習将棋は、いったん中断。公式戦での対局となるので、いろいろと工夫を凝らし、頑張っていきたい」などと話し、こちらも番勝負を控えて気を引き締めていた。

王座初防衛が懸かる藤井王座と、リベンジを狙う永瀬九段との五番勝負は9月4日、神奈川県秦野市の老舗旅館で開幕する。(田中夕介)

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