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「喜び込み上げてきた」「賞金の使い道、師匠と今後相談」伊藤匠新叡王が一夜明け会見

産経ニュース / 2024年6月21日 10時24分

第9期叡王戦五番勝負第5局で初タイトルを獲得してから一夜明け、会見で色紙を手にする伊藤匠新叡王=21日午前、山梨県甲府市(関勝行撮影)

将棋のタイトルを初めて獲得した伊藤匠叡王(21)が戴冠から一夜明けた21日、甲府市内で記者会見し、「少しずつ喜びが込み上げてきた」と、時折笑顔を見せて喜びを語った。

会見では「孤高」と揮毫(きごう)した色紙を披露。「しっかりと信念を持って高みを目指していくという気持ち」と話した。

伊藤叡王は20日の第9期叡王戦五番勝負第5局で、藤井聡太七冠(21)=棋聖・竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=を破り、対戦成績3勝2敗でタイトルを奪取。藤井七冠の全8冠保持の牙城を初めて崩した。

昨夜は対局後とあって、深い眠りにつくことはできなかったが、多くの人からお祝いの連絡を受けたという。

伊藤叡王は「今年に入り、先手で角換わりの対局が多くなった。叡王戦も全局が角換わりだった。少しずつ戦型の理解が深くなったと思う」と語った。記者から師匠の宮田利男八段(71)と「賞金の使い道について相談したか」と問われると、「まだしていない。今後、直接会って相談したい」と笑顔で答えた。

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