西山朋佳白玲、新将棋会館で就位式「1年間、タイトルを預かる」 ヒューリック杯白玲戦

山田久美女流棋士会会長から花束を受け取り、笑顔を見せる西山朋佳白玲　＝3日午後、東京都渋谷区（酒井真大撮影）

将棋の女流最高棋戦「ヒューリック杯第4期白玲戦」（ヒューリック主催）で初防衛を果たした西山朋佳白玲（29）＝女王・女流王将＝の就位式が3日、東京・千駄ケ谷の新将棋会館で行われた。

西山白玲は今期、福間香奈女流五冠（32）＝清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花＝を4勝2敗（うち2勝は不戦勝）で下した。両者が白玲戦七番勝負で激突するのは3期連続。勝った西山白玲は3期目の白玲獲得となった。

就位式では、主催するヒューリックの西浦三郎会長が「今期は不戦勝があり、初めてのことだった。第1局では、終盤に強い西山さんを見せていただいた。早く永世称号の『クイーン白玲』（通算5期）を取ってもらいたい」と挨拶。西山白玲には就位状が授与され、西浦会長からはトロフィーや副賞などが贈られた。

謝辞に立った西山白玲は「1年間、白玲のタイトルを預からせてもらう。それを心のよりどころに、より精進を重ねていきたいので、ご指導を願いたい」と力強く語った。